これが現実！IT業界事情

エンジニア職というと男性の仕事だとイメージする人も多いでしょう。実際に、女性でエンジニアを目指す人は少ない傾向にあります。理由は、結婚や出産、育児などのライフイベントがあることが大きいでしょう。男性の場合はライフイベントにさほど左右されることなくキャリアを築くことができますが、女性は出産という大イベントを仕事と両立させることはできません。そのため、必ず休職の期間が生じてしまい、キャリア組から遠ざかってしまうケースが多いのです。

また、残業が発生しやすい職種であるという点も、女性エンジニアが少ない理由として挙げられます。残業の日々が続くと、女性にとっては体力的な負担がかなり大きくなってしまいます。さらに、同僚に女性が少ないことで悩みや相談をしづらいという状況や、場合によってはセクハラが起こってしまうケースもあるようです。

そのほかの理由として、そもそものIT業界のイメージとして男性色が強いという一面も考えられるでしょう。ある1冊の本に女性エンジニアが少ない理由として、男女脳が関係しているということが紹介されています。そこには、男性が論理的思考の持ち主であるためにプログラミングに適しており、論理的思考が苦手である女性にはエンジニア職が向いていないということが書かれています。女性は直感や感情で動く思考の持ち主といわれていますが、女性がエンジニア職に向いていないというわけではなく、仕事にしようと興味を持つ人が決して多いわけではないということでしょう。とはいえ、今後のIOT時代の到来によりエンジニアの需要は増加傾向にあるため、活躍する女性エンジニアが増え、もっと働きやすくなることを期待したいものです。